一つの時代の終わり

先日、歌手の西城秀樹さんが亡くなられましたね。
私が物心ついたころはもうトップスターで、バーモントカレーといえばジ●ニーズではなくて彼でした。
亡くなられたのがちょうど天王星がおうしに移動したタイミングというのが、なんというか、一つの時代の終わりのような複雑な気分です。
普段、お亡くなりになった方をあまり読むことはしないのですが、このタイミングの訃報でしたので、チャートを出してみました。

時間は不明なのでソーラーサインハウスで出しています。
太陽はおひつじ、月はいてにあります。そしてもう一つ、もっとも特徴的なのは地のサインがひとつもありません。
四元素で何か一つ欠けていると心理占星術では過剰補償といって真逆の元素で補おうとします。地の反対は実は火の元素になります。ですから、西城さんは、かなり火が強い男性だといえるでしょう。
火のサインの特徴は、直観・自己主張・創造性を表します。パワフルで行動的な人というのがここでイメージされますね。

チャートを読むにあたり、いろいろネットで調べましたが、やはり有名になる人はちゃんと自分のホロスコープを生かしているんだなと感じました。

例えば、西城さんは最初は歌手になる気はなく、たまたまバンド出演時に歌っていたところをスカウトされたとのこと。しかし時代の流れでこれからは歌謡曲も変わる!と感じ、お父様には反対されたそうですがその反対を押し切って上京されました。
当時、郷ひろみ、野口五郎と並んで「新御三家」として売り出された彼のキャッチフレーズは「ワイルドな17歳」。
そのほか、スタンド・マイクを使ったアクションをいち早く取り入れたり、アメリカナイズされたファッション、感情をこめた激しい歌唱など、J-POPの開拓者でもある西城さん、まさにおひつじ座パワーのなせるワザですね!

ちなみに「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」はCMにも使われている名曲ですが、この曲の発表は当初すんなりいきませんでした。というのは原曲を歌っていたバンドが当時は同性愛を象徴するバンドで、当時の日本ではまだ同性愛に対する偏見が強く、アイドルがそんなものを歌うなんて!と大反対されたとか。今よりレコード会社や事務所の力が強買った時代でもありましたので、歌手の希望が通りにくかったそうです。
このあたりのエピソードは、太陽と木星(社会通念)のスクエアが象徴しているように思います。

しかし、西城さんはそれでも負けなかった。自らレコード会社に足を運び、歌詞もアレンジし、あの振り付けも自ら考えたそうです。もちろん発表後の大成功は皆さんもご存知の通り。
今はそれこそどの世代も一度は耳にしたことのある大ヒット曲になりました。
さすが、太陽と冥王星のトラインをお持ちの方です。やはり太陽パワーが強いんでしょうね。

でも、そんな火の星座のなかでも美的センスを表す金星はうおにあります。きっとどこか少年のようなロマンティストな部分もちゃんとおもちだったのではないでしょうか。

二度の病に倒れたあとも、リハビリを続けながら舞台に立っておられた西城さん。本当に素晴らしい歌手でした。
心からご冥福をお祈りいたします。

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