9ハウスと12ハウス

先日「歴史秘話ヒストリア」でキリシタンをテーマに放送していました。余談ですが私はこの番組が結構好きで「チコちゃんに叱られる!」と同じぐらいよく見ています(笑)

そしてこの日の放送テーマ、「キリシタン不屈の物語」は「まさに9ハウスと12ハウスだ!」と思ったのでちょっと感じたことを書いてみます。
ご存知のように日本では戦国時代にキリスト教が伝わりましたが、太平の世になってキリスト教は弾圧されていきます。もちろん、信徒だけでなく海を渡ってきた宣教師たちも犠牲になりました。そして、島原の乱で放棄した民衆たちは悲しい最期を迎えるわけですが、その中でもひたすら信仰を守ってきた民衆たちの姿が描かれておりました。

占星術的に言うとハウスは「活動の現場」を表すわけですが、遠い島国に危険を冒してはるばる自分の信仰を伝えにわたってきた宣教師たちは、まさに9ハウス的ですね。
そして9ハウスのナチュラルサインはいて座。いて座は信仰や宗教とも結び付けられますが、それは「自分の信じるものを伝え、広げていこうとする情熱」を持っているからなのです。
ルーラーの木星は「幸運の星」といわれており、だからこそルーラーの木星も「拡大・発展」の意味合いがあるのですが、単純に「幸運がタナボタのように落ちてくる」ような意味だけではないんですよね~。
そういった「覚悟」を持ったうえでの「拡大・発展」なのだと思います。

そして、一方でどんな受難にも耐え、信仰を捨てなかった隠れキリシタンたちはまさに12ハウスの活動であるなあ、と感動してしまいました。
純粋に神を信じ、自分の身をささげるその姿はまさに12ハウスのナチュラルサインであるうお座の姿そのものでもあるといえます。
うお座は12サインの最後の星座。すべてを内包し、一体化し、そしてまた新たな生に向かって準備をするサイン。この一体化は決して「自分をないがしろにして、人の意見にふりまわされる」ことではないと思うのです。
歴史的には悲しい目にあった人も多いのですが、この「自分の信じる者に心身をささげつくす」というのが本来のうお座の目指すものではないでしょうか。

何を信じるかはその人の自由ですが、未知の国に命の危険を顧みず(まさに昔ですからね、途中で命を落とす危険だって十分ある)渡った宣教師たちや純粋に信仰心を持ち続けた隠れキリシタンの方たちの姿は美しいなあ、と感動した回でした。

 

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